(鑑賞日記)

 デビルマン

http://www.devilmanthemovie.jp/ 【場所】川崎チネチッタ
【監督】那須博之 【出演】伊崎央登伊崎右典*1酒井彩名 他 【製作】東映東映アニメーション
○良くも悪くも東映映画。
テレビでやっていたヒーローものアニメの「デビルマン」のキャラクターで、原作のストーリーをやっているような収まりの悪い違和感があり、きついことを云うとキャストの名前とCGのテクニックに頼りすぎで、ストーリーは妙ないじられ方(力点は「人間は守るべき存在か」ではなく、あくまでも「恐怖」におかれなくては。また、飛鳥了の正体をはじめの内からバラしてしまうのは大減点)をしているのでかなり残念な出来上がり。
映画館を出てくる時に聞こえた、あるカップル客の男の方が「でも、グラフィックは良かったよね」→相方さん、無言・・そんな反応が多かったような。私も別に気負って見に行ったわけではないけど、話の流れを切る妙なカメオ出演やら、(公開時期が予定より半年ほどずれたというアンラッキーはあったにせよ)疾うに旬を過ぎたボブ・サップのキャスター姿とか見ていると、わざわざ作品をぶち壊すような「お遊び」をしなくてもとも思うけど、映画を作る人たちはその時はきっとそれなりに必死にこれが良いと考えたんでしょうね。(別にあそこのシーンでKONISHIKIやらは要らないでしょ。)
別に頭がパクっと割れたり、舌が長く伸びたりする表面的なクリーチャーが怖いわけではなく、ふと気が付ければ身の周りが(デーモンに合体されるわけでなくても)みな異形のものに取って代わられてしまっている「怖さ」の方がこの作品を映像化するのなら、必要なんじゃなかろうか。(クリーチャーはあくまでもそれを演出するギアと云うことで。)

 スウィング・ガールズ

http://www.swinggirls.jp/index.html 【場所】TOHOシネマズ川崎 
【監督】矢口史靖 【出演】上野樹里貫地谷しほり本仮屋ユイカ豊島由佳梨 他 【製作】フジテレビ・アルタミラピクチャーズ
○「ウォーターボーイズ」に続いて予定調和なストーリーなのだけれど、これみたいに割と安心して見られる映画だと、あちこちに散りばめてある小ネタとか結構笑えて楽しい。(映画のパンフレットを期待して買ったのは久しぶり。ガールズのメンバー各個人の設定がなかなか笑えます。)
女の子的には上野樹里(握手会のときの印象、そのまんま)・貫地谷しほり*2(キャラクターが面白すぎ)・本仮屋ユイカ*3(初登場シーンのとぼけた感じが良し)が当然注目されるんだろうけど、ここのメモ的には、ほんの2〜3分の出演とはいえ、岩佐真悠子がきちんと役名付きの大写しになる役(しかも、セーラー服姿)で出演していたことがあげられるのでは。この子は失礼ながら「ヤングパーク」の公開録音で見たときにはあんまりやる気があるように見えなかったけれど、きちんとスポットライトを浴びるポジションに来られれば、かなりいい感じのお仕事が出来そうな気がするんだけれど。(まあ、それまでがたいへんなのか。。)

*1:結局は人類を皆巻き込んだ兄弟げんかなのかょ

*2:「かんじや」と読むらしい

*3:来春のNHK朝の連続テレビ小説「ファイト」のヒロイン