並行在来線 青森県、資産買い取り合意

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/aomori/news/20090109-OYT8T00105.htm

東北新幹線新青森駅開業に伴い、JR東日本が県に在来線の鉄道資産を譲渡する問題で、県は8日、簿価で160億円の鉄道資産を半額程度の約80億円で買い取ることで合意したと発表した。県は無償か低廉な価格での譲渡を求めていたが、JR東日本が譲渡後の駅舎やレールの改善費などで約100億円の貢献策を実施することを条件に、半額での合意を受け入れた。
 三村知事は8日の記者会見で、「長期的な視点に立てば県の負担は実質的に生じない。JR東日本の本県への配慮と高く評価し、了とした」と合意した理由を説明した。
 新幹線延伸に伴いJR東日本から経営分離され、並行在来線となる八戸―青森間(96キロ・メートル)の鉄道資産の譲渡をめぐっては、無償か低廉な価格での譲渡を主張する県と、簿価の160億円での買い取りを求めるJR東日本の交渉は平行線をたどっていた。
 しかし、JR東日本の清野智社長は昨年12月26日、三村知事との会談で、譲渡価格を消費税込みの83億7000万円程度とした上で、鉄道施設の修繕や観光キャンペーンなどの貢献策を実施する案を提示した。県はこれを受け、「将来的に負担が生じる100億円をJR東日本が貢献策として実施することで、80億円で買い取ったとしても、実質的な県負担はゼロになる」と判断した。
 ただ、100億円の貢献策の内訳は公表されず、8日の県議会新幹線・鉄道問題対策特別委員会でも、委員から公表を求める声があがった。
 これに対し、蝦名武副知事は「JR東日本との約束で現段階では明らかにできないが、来年の譲渡の段階で数字は明らかになっていく」と説明した。

青森では上下分離方式なので、下(インフラ関係)は青森県の持ち物になります。
JRとして残るが、本体とは結ばれなくなる支線区関係(八戸線大湊線)をどうするのかが今後の課題なのかな。