陪審員制度

所沢から高田馬場に出て、早稲田松竹で映画鑑賞

十二人の怒れる男

(監督 シドニー・ルメット 出演・ヘンリー・フォンダ、マーチン・バルサム 他)

12人の優しい日本人

(監督・中原俊 脚本・三谷幸喜) 参考・Wiki
日本の場合、刑事裁判に陪審員制度を導入した場合、ディベート慣れをしている人・していない人の差があったりとか、法務大臣が任期中に極刑の執行命令書に判子を押さないこともあるお国柄で「人が人を裁く」ことを恐れて、陪審が玉虫色の事なかれな結論を導き出したりとかいろいろな可能性があるような、そんなことをこの2本を見ながらぼんやりと考えた。
当然、実際の裁判ではこの2本の映画のように、正義の実現ゆえの/もしくはある意図の下での誘導での、一人の陪審員の意見に他が皆、引きずられるということは少ないのかもしれないが、物的証拠が少なくて客観的に判断することが難しいような事案の場合は、陪審員の意見が一致せずに「評決不能」続出の可能性もあるのではないだろうか。そして検察/弁護両サイドとも客観的な証拠の提示よりは、陪審員の感情にアピールするような戦術を取ってこないだろうかとか、この2作品自体は陪審員達の評決を出すための話し合いの密室劇なのだけれど、なんだかそういう方に考えが行った。

※しばらくは早稲田松竹、面白い作品の上映が続く模様。「ゴッドファーザー」の上映も来月以降にあるようなので、来月下旬からは今までの撮影会通いとはちょっと違う「高田馬場詣で」をすることになるかもしれない。