試写会

亡国のイージス」ジャパンプレミア 東京国際フォーラム・Aホール 1900〜

ここに映画を見に来るのは、「ハリー・ポッター」第2作目のジャパンプレミアを見て以来で、その後にかすみ様の「ザ・ラストレター」のイベントでDホールには来た事がある程度で実に久しぶり。(電車からはいつも見てるのにね。) 今回はこの日記を見て、手を上げてくだすったもほちさんと鑑賞。
http://www.yomiuri.co.jp/hochi/geinou/jul/o20050727_70.htm
http://www.sanspo.com/geino/top/gt200507/gt2005072801.html
まずは、真田広之・寺尾聡他メインキャスト・阪本監督・音楽担当・原作者・プロデューサーのご挨拶。キャストの挨拶が終るたびにマイクを持った黒子がステージの後ろをウロウロするのは余分で、挨拶もありがちな「作品を楽しんで帰ってください」や「話題として広めてください」的なものが多かったけれど、その中で佐藤浩市氏の「邦画を『温かい目』と『厳しい目』で見守ってやってください」と云う一言に、結構現状をシビアに見ているのではないかと思ったくらいか。原作者・福井晴敏氏の「一回目は頭の中での話の確認作業で終ってしまうから、ぜひ二回見てください」、阪本監督の「五回六回見てください。三回目と五回目が一番面白いです。」にはみな苦笑。勝地君やチェ・ミンソの若手キャストが客席から登場する絵作りもあったりして、後はマスコミ向けのフォトセッションで舞台挨拶終了。
舞台の上では一番、真田広之が一番はしゃいでいたように見ました。

以下の話、多少ネタバレもあります。
見ての感想は、原作で厚めの文庫本2冊を2時間と少しに収めるのには、やはり苦しいところがあったのかも。。。の一言。
ストーリーは他の作品で良くありがちなように意味不明にぶつ切りにされている訳でもない。また話が省略されている分、原作のちょっとした設定がうまく映像の中で生かされていて、へぇと思わされるところも多いのだけれど、実は主要登場人物のバックボーンが語られる部分と、話の導入部(原作で言えば上巻の3分の2弱)が作中では大幅に端折られているので、なんで「いそかぜ」の中でテロリストを招きいれた反乱がおきる(つまりは、寺尾聡演ずる宮津副長が何故そうなる事を決意したのか、そして艦の主要幹部は何故それに同調したのか。確かに細かく描くと時間はかかるかもしれないけれど、ここらへんはちょっとだけでも手間を掛けても良かったのでは。)のか、非常に分かり難い。いくら真田広之中井貴一が場面場面でいい芝居をしても、ここは何でこういうことになるの?が話の繋がりがイマイチ分かり難くなって、原作を読んでいないと、ミサイルの発射シーンや主導権をめぐっての艦内の銃撃戦ばかりに目が行き、面白さが半減してしまうような気がしてしまう。(それだけでも原作を読んだ人には、それらのビジュアルが目に浮かび、それだけでもかなりの見た価値はあると思うけど。)原作を読んでいない人が見ると、頭をひねってしまうシーンが結構あるような気がする。
もう少しテンポを良くして、そこら辺を書き込んで欲しかったかなと。。。映画を見終わった後で、もほちさんと話したこと。(アイドル事以外で語り合うのは、久しぶりだったので結構楽しかった。) まああと、とりあえず映画を見ている間、薬が効いていたのか、咳が出なくて良かった。