キリン:サントリー経営統合へ交渉(毎日jp

 食品最大手のキリンホールディングスと同2位のサントリーホールディングス経営統合に向けた交渉を進めていることが13日、明らかになった。まず持ち株会社同士が合併したうえで、傘下にあるビールや飲料、食品などの事業を段階的に統合する方向で検討している模様だ。統合が実現すれば、連結売上高で約3兆8000億円と米コカ・コーラを上回る世界で有数の酒類・飲料メーカーとなる。
 ビールや清涼飲料などの国内市場は少子高齢化による構造的な市場縮小が避けられない状況だ。また、昨年後半以降の景気低迷で低価格化が進行し、経営環境は厳しさを増している。
 このため、両社は経営規模拡大によって米ペプシコなど世界的な食品メーカーと肩を並べる企業規模となり、一段の効率化で経営基盤を強化。その上で、成長が期待される中国など海外市場に本格的に進出したい狙いがある。
 両社は物流面やアルミ缶の共通化などの事業で既に協力関係にある。関係者によると、キリンの加藤壹康社長とサントリーの佐治信忠社長が会談し、経営統合を視野に入れた検討作業を加速させることで合意したという。
 両社の08年12月期の売上高は、キリンが約2兆3000億円、サントリーが約1兆5000億円で、飲料最大手の米ペプシコの約4兆円に迫る規模になる。国内では食品3位のアサヒビールを売上高やシェアで大きく引き離す。
 両社は国内市場を補う成長市場として、豪州やフィリピンのビール会社に対するM&A(合併・買収)を加速させてきた。しかし、世界最大のビール市場である中国では、キリンが広東省などの南部、サントリー上海市周辺など一部地域に展開しているだけ。海外で規模をさらに拡大するには、商品の低価格化や地元有力メーカーの買収などが必要で、そのための収益力確保が大きな課題になっている。
 統合が実現すれば、高度成長期以来続いてきたキリン、アサヒ、サントリーサッポロビールの大手ビール4社体制が崩れることになり、アサヒとサッポロなど他社にも再編の波が及ぶ可能性がある。

人口の年齢構成比が変わることで国内市場に大きな変化が生じて、これまでの体制では厳しくなっていくためにより企業としての体力をつけないとと云うことなのかな。上位連合だけれど、これからの消費市場がどう変わるのかは、どの業界でも本当に見当がつかない。
不謹慎ですが、「モルツ」と「一番絞り」のブランド、どちらが生き残るのかなとか、つい考えてしまいました。。。最近はめったに酒自体飲みませんが、両方とも好みなので。