背に腹は変えられず。されど。。。

JR西がコスト圧縮を着々(引用元・YOMIURI ONLINE 関西発)

http://osaka.yomiuri.co.jp/eco_news/20090531ke01.htm

JR西日本山崎正夫社長をトップとする「経営改善実施本部」を3月に設立し、全社的な経費削減などに乗り出している。背景には、景気後退や高速道路の割引で、稼ぎ頭だった山陽新幹線などの運輸収入が急速に落ち込むかつてない経営環境への危機感がある。
 4月、同本部が通達した社内文書に「BUY JR WEST」の文字があった。「JR西日本を買おう」という趣旨の英語で、社員が買い物や飲食をするなら、できるだけキヨスクなどの自社グループで、という呼びかけだ。
 “指令”は「会議は冒頭で終了時間を決めること」など子細にわたる。業務の効率化を進めながら、残業代などの人件費抑制につなげる狙いがある。
 これら細かな施策の一方で、線路や車両の修繕費といった大きな費用の圧縮を目指す。年度ごとに分けて計画した工事でも隣接する工区はまとめて実施する「予算の複数年度化」や、資材の購入価格の引き下げなどの工夫で削減していく。
 JR西は2010年3月期の運輸収入を2・9%減、このうち約4割を占める山陽新幹線は上期で7・7%減と大幅な落ち込みを見込む。数々の取り組みは、こうした厳しい予想を踏まえたもので、1987年の同社発足以来、初めてとなる。
 ただ、福知山線脱線事故を起こした同社にとって、拙速な合理化は「安全軽視」の批判を招きかねない。このため「安全への投資と効率化の二つの課題を両立させる」(佐々木隆之副社長)としており、成否が注目される。

抑えてはいけない費用に手をつけないことを願っていますが。