熊本電気鉄道の都市中心部結節

以前の熊本電鉄の画像をアメブロにアップする際に、色々と検索していたら幾つか話題を拾ったので、ここではいくつかメモをしておきたい。

LRT化計画の概要(熊本電鉄 2005年公表)

http://www.kumamotodentetsu.co.jp/r_lrt/lrt.html

そのあと、関連事項を検索してみての上位に上がったものを幾つか拾ってみる。

(参考・1)Wikipedia熊本市交通局に付いての記述より

熊本電鉄接続案
一方、熊本電気鉄道は2004年7月に藤崎宮前駅と市電の接続計画を発表した。電鉄全線を市電に合わせて改軌した上でLRT化、国道3号のバスレーンに軌道を敷設して市電に接続、熊本駅方面へ直通させるもの。総事業費は100億円以上と見込まれ、電鉄では負担しきれないことから、公的支援を要請した。また、受け入れられない場合は2008年3月に鉄道事業を廃止するとして、自治体側を強く牽制していた。
電鉄は2005年10月に計画を市に譲り渡し、その後熊本市熊本県合志市と共同で、電鉄案(電鉄から熊本市に譲渡した)のほかにも、市電を藤崎宮前まで延長して電鉄と同一ホーム乗り換えを行うという形も含めて検討することとし、委員会を設けて事業計画の策定を行うことを2007年3月に決定した。これを受けて熊本電鉄側では廃止案を撤回している。

(参考・2)平成17年度・国土交通省国土計画より

http://www.mlit.go.jp/kokudokeikaku/souhatu/h16seika/02tetsukidou/02_kuma_5.pdf

  • 2.既存公共交通機関の機能強化
    • (2)熊本電鉄の高機能化
      • ●高頻度な運行サービス・速達性の向上,高頻度運行を実施するため、複線化等の整備を行い、利便性,快適性の向上を図るため、車輌のLRV 化を提案します。
      • ●P&R等の乗り換え利便性の高い駅施設の整備 ・自動車から熊本電鉄への乗り換えを促すため、P&R 駐車場や駐輪場の整備を提案します。
  • 3.新たな基幹公共交通ネットワークの整備
    • (2)新たな基幹公共交通ネットワークの整備
      • 熊本電鉄の延伸・都心部へのアクセス性を高めるため、藤崎宮駅から都心部への延伸を提案します。・また、農業公園や辻久保のP &R 用駐車場へのアクセス性を高めるため、辻久保までの延伸を提案します。都心部交通の提案
    • <主な提案施設> 1.都心部への公共交通網の整備・公共交通への転換を図り、都心部への過度な自動車交通の集中を防ぐため、熊本電鉄の都心結節や路面電車のLRT 化等の公共交通網の整備を提案します。

ここら辺までは、存続・延長・市電乗り入れに肯定的な話だったんですが。

(参考・3)「熊本電鉄線路を廃止、バス専用車線化」も検討…中心部接続問題(読売新聞・九州版 2008年4月)

http://kyushu.yomiuri.co.jp/local/kumamoto/20080409-OYS1T00540.htm

熊本電鉄熊本市)と熊本市中心部の接続の在り方を探るために同市や合志市、県などが設けている「都心結節検討計画委員会」は、新たなバス系システムを検討することを決めた。
 新システムは、熊本電鉄の線路を廃止してバス専用車線として整備し、特殊なバスを走らせるもの。バスは、車体の横に設置したローラーを専用道路の壁面に当てて走行する「平面式ガイドウエーバス」と、2台のバスを縦に並べ大量輸送が可能な「連接バス」を想定している。平面式はドイツ・エッセンなどで導入されており、連接バスは神奈川県藤沢市で実施されている。
 接続問題を巡っては、熊本電鉄が05年9月、熊本市藤崎宮前駅から市中心部へ軌道を延伸して水道町交差点で市電と接続する案を提示。その後、発足した委員会が、▽国道3号線▽坪井川沿い〈3〉上通を利用する――の三つの延伸ルートについて、交通渋滞への影響や費用対効果などを調査し、実現性を検討してきた。
 このうち、国道3号線と坪井川のルートは、交通渋滞を招くほか、採算性が見込めないとして実施は困難とした。上通ルートは、交通渋滞の影響が少なく採算性が見込まれるとして検討を続けるが、アーケード内を通行する場合、安全性確保などの課題が生じるとしている。委員会はさらに具体的な検討を進める。
 熊本電鉄の松村友記交通部長は「費用や道路整備、具体的な運行計画など、クリアすべき課題はたくさんある。採算性がなければ投資する意味がなく、効果を見極めた上で判断したい」と話している。
(2008年4月9日 読売新聞)

自治体側はガイドウェイバスシステムへの置き換えを模索し始めている模様。これでは空港などへも延伸計画を抱えている市電(への直通)と云う既存のインフラを生かすことが出来るのかなという疑問を抱えつつ、もう少しこの後も事情を調べていきたいと思います。