JR山手線 ホームドア関係記事

JR山手線全駅で転落防止柵 コスト増も「英断http://sankei.jp.msn.com/affairs/disaster/080416/dst0804162316011-n1.htm

JR東日本は山手線の29駅すべてのホームで転落防止のための可動式ホーム柵(さく)を新設する。

数年後をめどに設置を始め、平成32年までに整備を終える計画。山手線での転落・接触事故が後を絶たないために設置に踏み切った。首都圏の駅では、ホーム柵やホームと線路を完全に仕切るホームドアがここ数年で普及し始めており、転落者の減少という効果は顕著に出ている。
(中略)
JR東日本管内で転落や列車との接触事故(自殺は除く)は17年度が34件、18年度が36件で、最近5年間で161件にのぼる。山手線では管内の事故全体の20%を占め、大半が酒に酔い、誤って足を踏み外した男性だった。
 そこで、同社は32年までの経営ビジョンに山手線でホーム柵を設置することを盛り込んだ。山手線を選んだ理由について、同社は「ホームに入る列車の型式や車両の数がそろっており、ドアの数や停車位置も同じで設置しやすい条件がそろっていた」と話す。
 国土交通省によると、全国でホーム柵やホームドアが設置されているのは402駅で、全体の約4%(3月末現在)。
(MSN産経 2008.4.16 23:04)

山手線 ホームに柵 いよいよ着手

http://sankei.jp.msn.com/life/trend/080603/trd0806031737009-n1.htm

JR東日本は3日、今年度内に山手線の恵比寿駅と目黒駅で可動式ホーム柵の設置工事に着手すると発表した。

同線の全29駅設置に向けた試験的な導入で、平成22年度から使用開始の予定。2駅で技術的な課題や運行への影響を検証し、29年度までに全駅に順次拡大する方針。
JR東が導入予定のホーム柵は高さ1.3メートルで、列車が定位置以外で緊急停止した場合に備え、ドアを収納する戸袋部が開閉するのが最大の特徴。全駅のホームさくをモニタリングする監視センターを設置し故障などに対応する。
 同社はホームの構造改良を含めて恵比寿、目黒両駅で約30億円の工事費を見込む。さらに約20億円かけて山手線を走る全列車に誤差35センチ以内で自動停止するシステムを導入。全駅での総工費は約550億円に上るとみている。
 安全対策が進む一方、ホーム柵の設置で各駅の停車時間が10秒延びると見込まれる。ラッシュ時にはホーム上で一層の混雑が予想され、清野智社長は「2駅で先行導入しデータを収集し、今以上に混雑しないように解決したい」としている。
(MSN産経 2008.6.3 17:27)

同一形式のみの運用線区で、最混雑路線だからこその導入だと思われます。
転落事故などのいろいろなトラブルの抑止効果は抜群ですね。メトロ副都心線のホームドア導入時の二の舞が避けられるように、いきなり全線導入ではなく、きちんとテストをして、データをするところはさすがです。