mixiからの拾いネタですが。

鹿島鉄道敷にバス専用路線(茨城新聞 2007/12/15)

 石岡、小美玉両市と県が今年三月末に廃線となった鹿島鉄道(石岡−鉾田)敷をバス専用道として整備し、通常の民間バスを運行させる全国初の公設民営方式によるバス高速輸送システム(BRT)を検討していることが十四日、分かった。石岡市議会の総務企画委員会で計画概要について説明が行われた。開通は茨城空港の開港に合わせ二〇〇九年度を目指しており、年明け早々にも検討委員会を立ち上げ事業実現に向けた協議に入るという。
■7.4㌔ 全国初の公設民営
 石岡市企画課によると、BRTはバスによる高速輸送の新交通システムとして韓国やカナダなどで導入されている。国内では民間鉄道が独自に取り組んでいる事例が幾つかあるが、自治体が鉄道敷きをバス専用道として整備し、民間バスを運行する“公設民営方式”を基本とした事業は全国でも初めてという。
 石岡市小美玉市、県は「地方型BRT」(仮称)と位置付け事業化を図る意向。計画では運行区間鹿島鉄道の旧石岡駅−旧常陸小川駅間の約七・四㌔。道路法道路交通法に基づき市道に認定しバス専用道とする。公設部分の整備費用については、石岡市小美玉市、県との三者で負担する。鉄道敷跡の舗装をはじめ待避所やガードレールの敷設、中型バス購入、バス優先通過システム、信号機などを設置する。
 利用者数は旧鹿島鉄道利用者の実績を参考に一日千六百人と見込み、朝夕のラッシュ時などはバス四台(プラス一台予備)による十分間隔の高密度運行を実施。バス停は十五カ所設置する。所要時間は旧石岡駅−旧常陸小川駅間が十六分で、現在運行している鹿島鉄道代替バスより五分から十分ほど短縮できるという。
 旧常陸小川駅からは現道を使用して茨城空港への直行バス(石岡駅茨城空港間約二十五分)も運行させる計画。運賃は均一料金を想定し検討する。
 同市企画課では、BRTの効果について「高校生をはじめとする沿線住民の公共交通利便性が大幅に向上するほか、国道355号の渋滞緩和、茨城空港への利便性などが得られる」としている。
 ただ、事業化には鉄道用地の無償譲渡または無償貸与が条件のため、既に鹿島鉄道に協力を要請。代替バスを運行している関連会社の関鉄グリーンバスにもバス運行を打診している。

 今後は鹿島鉄道側の返答を待って、年明け早々にも県警交通規制課や学識経験者などをメンバーに加えた検討委員会を設置。事業費の詳細な算出や利用促進のための具体的な協議を進め、BRTの早期開通に当たりたいとしている。

公設民営方式によるバス高速輸送システムの導入については評価したいと思いますが、要するに石岡〜常陸小川の割と乗っていた区間については、旧来の鉄道の形では残したくなかったと言うことなのでしょうかね。
言い訳としては空港輸送を考えているとして、フレキシビリティを確保したかったと言うことなのでしょうが。