鑑賞日記

「ALLWAYS 三丁目の夕日」 川崎TOHOシネマズ

http://www.always3.jp/
この映画の舞台になった昭和30年台は、一旦何もかも潰れたあとではあるけれど、いろいろな特需があって、これから伸びていくという、いろいろな希望や夢が努力すれば手に届くいい時代ではあったんだろう。随所に出てくる建設中の東京タワーはその象徴。
あんな古い町並みや学校の近くの駄菓子店、そういえば所沢の街にも小学生の頃はあったような。(最近、昔住んでいた辺り(市内で何回か引越しており、最初は街中に住んでいた)を歩いてみると、何処にでもあるような、でも活気の無いコンビニとマンションばかりの街になっていました。)もあんな風景だったような。私より年配の人などは、もっとそんな記憶があるのではないかしら。ストーリーは私にも切れ切れにあるそんな記憶をくすぐるもの。(だからこそ、上映延長されているのね。)
CGや合成が昔の街並みや都電が出てくるところには随所に使われているようで、走っている都電を見ると中の乗客がなんとなく不自然に見えてみたり。でも、アレだけきちんと再現してみれば文句なし。もしかすると、堀北さんのほっぺの赤さもCGなのか(違)SLの方はエンドクレジットにJR西日本・京都支社やが協力として出ていたので、実写で合成?のようです。(JR西日本のサイトにロケ協力の様子が出ていました⇒ロケーションサービス
登場人物中、一番味があったのは、鈴木オート・堤真一ゴジラを彷彿とさせる暴れぶりか(笑)。薬師丸さんは久々にスクリーンで見ました(懐)。

「THE 有頂天ホテル」 川崎TOHOシネマズ

http://www.uchoten.com/
「グランドホテル」モノと云う括りでいいのかは良く知らないけれど、大晦日を迎えた名門ホテルの各所で起こるトラブルが、ホテルマンたちの活躍?奔走?で、ともかくのハッピーエンドを迎えるという要約すると、身も蓋もないけれどなかなかイケル口の映画かも。
完璧にトラブル処理をしていた役所公司ふんする副支配人が、夢を引きずりつつも果たせず以前に別れた奥さんがゲストの奥方として現れたところから、いきなり崩れ始め、自分の仕事をこなしつつも、同時に見栄をもはり続ける無理を重ねていくところに、周りを取り巻く状況が重なり、結構な大騒ぎ? ホテルと云うパブリックな場所のめったに目にしない舞台裏を覗かせつつも、薀蓄話に終らずにノンストップで、こちらを楽しくさせてくれるところはさすがかなと。
キャラ的には、転職組の役所公司の同格の副支配人、しかも自分は生え抜きと云う意識を持っている役の生瀬勝久が調子よく怪演していて、注目。「ケイゾク」のスペシャル版、「相棒」、「トリック」「戦国自衛隊1549」と割と怪しいキャラクターのところばかり私は見ているけれど、結構好きな俳優さんです。