0系・2題

JR西:初代新幹線「0系」車両、鉄道博物館に寄贈

http://mainichi.jp/select/biz/news/20080828k0000m040056000c.html毎日新聞

JR西日本が保管していた初代新幹線「0系」の先頭車両が28日未明、大阪府吹田市の同社社員研修センターから搬出された。車両はトレーラーに載せられて神戸港まで移動し、寄贈先の鉄道博物館さいたま市)に運ばれる。0系の中でも2番目に製造された歴史的に貴重な車両。車庫の片隅でほこりをかぶってきた「2番機」が展示物として復活する。
 1964年の東海道新幹線開業直前に完成し、77年ごろまで活躍した。現在、山陽新幹線を走る0系とは異なり、客室の窓が横長なのが特徴。台車や制御機器もそのままの形で残っており、当時の先端技術を知る上でも貴重な資料とされる。JR東日本が「(JR東が設立した)鉄道博物館で展示したい」とJR西に申し出て、無償譲渡が決まった。
 トレーラーに後ろ向きで積まれた0系は、車の少ない未明の道路をゆっくりと神戸港に向かった。通行人や対向車のドライバーは、特徴あるだんご鼻が急に目の前に現れ、驚いたような表情を見せていた。0系は現在、3編成が山陽新幹線で活躍しているが、11月末での引退が決まっている。JR西社員は「0系に込められた鉄道技術者の夢や誇りを、博物館で次の世代にも伝えてほしい」と話した。(8月28日 0時47分)

珍しく会社間の垣根を越えたいい話のような。

“黄色い”0系新幹線が一足早く引退 最後の1両が博多に…

http://sankei.jp.msn.com/life/lifestyle/080524/sty0805241441003-n1.htm(産経MSN)

白地に青帯の旧塗装に戻すなど今年秋のラストランに向け初代新幹線「0系」が話題を振りまく中、新幹線試験車で「ドクターイエロー」と呼ばれる“黄色い0系”が一足早く第一線から退いていた…。解体を免れた最後の1車両が博多総合車両所にひっそりとたたずんでいる。
 ドクターイエローの正式名称は「電気軌道総合試験車」。東海道・山陽新幹線区間を走行しながら車両の揺れ具合、線路のゆがみ、架線の状態などを測定する。“新幹線のお医者さん”に見立てた通称が定着したという。
 今は700系タイプの923形が中心で、現存する0系タイプのドクターイエローJR西日本が所有する1両のみとなった。T3編成と呼ばれた922形20番台(7両編成)の7号車(26番)で、ほかの6両は既に解体済み。昭和54年11月に製造され、平成18年8月末まで活躍した後、博多総合車両所で保管されていた。
 7号車は単独で走れないため、他の車両に牽引(けんいん)してもらう必要があり、常に連結器カバーを外した状態で留置されている。愛らしい“団子っ鼻”が抜け落ち、スクラップ寸前のロボットのような哀れみを誘う。
 将来的に展示保存する目的で1両だけ残したとみられるが、JR西は「保存するのかどうかは未定。現在のところは、博多総合車両所に留置したままです」。
 ドクターイエローは世界に誇れる新幹線の安全運行を裏方として支え続けてきた。“日陰の存在”にスポットを当てる意味でも、素晴らしい落ち着き先が見つかってほしいものだ。(2008.5.24 14:41)

こちらは交通科学館へと言うわけには行かないのかな?