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●企業再生支援機構への再生支援の事前相談と日本航空の事業並びにサービスの継続について
http://www.jal.co.jp/cms/jalmile/ja/jmb_1084.html(日本航空プレスリリース)
本日(2009年10月29日)、日本航空は、株式会社企業再生支援機構(以下「機構」といいます。)に対し、日本航空グループの再生支援を依頼し、再生支援に関する事前相談を開始しました。この事前相談は、日本航空の事業継続及び経営再建のために行なうものであり、日本航空は、引き続き航空輸送事業及びマイレージをはじめとするサービスの提供を継続してまいる所存です。
(なお、機構による支援が決定され、債権買取り等が行なわれるとしても、マイレージサービス等は債権買取り等の対象とはなりません。)
お客さまにおかれましては、これまで通り変わらず日本航空グループ便並びに日本航空のサービスをご利用いただきますよう、お願い致します。
国際線の方はわからないけれど、国内線は採算の取りにくいローカル空港もカバーしていたし、華やかな幹線以外にも不採算路線は結構抱えていた模様。
株式会社の形態であるとは言え、結局は「第2の国鉄」と言っても良いのではないかな?
あれだけ地方空港が、エリアが重なりつつも乱立すると、結局は航空会社と施設を作った自治体の地域住民にしわ寄せが来ると。
●名松線の今後の輸送計画について(JR東海プレスリリース)
http://jr-central.co.jp/news/release/nws000410.html
- 2.今後の輸送体制について
- (災害不通の)家城・伊勢奥津間(17.7km)について、急峻かつ狭隘な地形を走る区間であることから、これまでも多数存在する曲線・勾配区間でのきめ細かな速度制限や、降雨時には1時間あたりの雨量2cmでも列車抑止することにより安全を確保してきたところであります。
このたびの被災後、路盤のみならず周辺の状況を含め、慎重な調査を実施してまいりました。その結果、地形・構造物の制約のみならず、山林を含めた周辺部からの鉄道設備への影響が大きくなっていることが改めて明らかになりました。
従って、仮に復旧したとしても同程度の自然災害ではもちろん、それ以下であっても大きな被災が発生する恐れや長期にわたる運転規制等を行わざるを得ない状況が考えられ、安全・安定輸送の提供という当社の基本的な使命を全うできず、ご利用されるお客様に大変なご不便をおかけする可能性が高いことが懸念されます。
このため、家城・伊勢奥津間については当面バス代行を継続していきますが、今後も名松線で行っている松阪・伊勢奥津間の旅客輸送を引続き当社が担っていくため、関係自治体等に上記の事情を十分にご説明するとともに、以下の考え方をご提案してまいりたいと考えております。- ?松阪・家城間は鉄道で、家城・伊勢奥津間はバスでの輸送とすること。
- ?現行の運賃等の考え方は維持していくこと。
これまで災害による不通の路線はJR各社は時間がかかりつつも、復旧させてきたが、今回は盲腸線であることもあって、不通区間バス輸送に置き換えの方策を。
同様のケースで過去に私鉄や第3セクター路線では、その企業の体力ゆえに「災害不通→廃線」のケースは古くからのみならず、最近でもいくつか存在したけれど、余力のありそうなJR東海で、これを検討していると言う事は、今後のJR各社のローカル線運営に結構影響がありそうな。
JR東日本でも、ローカル線運営については『JR東日本グループ経営ビジョン2020 ―挑む―』http://www.jreast.co.jp/investor/gv2020/pdf/01.pdfの中で、
- 3 地域輸送の担い手として役割を果たし続ける
という趣旨の方針を発表しており、今回は突発の災害によるものとは言え、それを先取りしたような形となった。
盲腸線故の思い切った方策と考えるか? 現地を見ているわけではないので、正直なんとも言えず。
(参考・http://d.hatena.ne.jp/katamachi/20080401/1207056789)