日航国内線、9割が採算割れ…廃止追加は必至(読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20091007-OYT1T00007.htm

 日本航空の国内151路線のうち約9割が、今年4〜7月の平均搭乗率で採算割れの状態にあることが、6日わかった。
 全体の3分の1を超える52路線が50%を割り込んでいる。経営基盤であるはずの国内線で深刻な赤字体質が明らかになり、日航が路線リストラの上積みを迫られるのは必至だ。空港整備のための特別会計の見直し論議にも拍車がかかりそうだ。
 50%割れした52路線のうち、伊丹―旭川、伊丹―松本、札幌―秋田など7路線は40%を下回った。
 一方、採算ラインとされる70%に達したのは羽田―宮古、羽田―石垣、伊丹―那覇など観光路線を中心に11路線だけだ。60%台は22路線、50%台が66路線あった。この結果、4〜7月の搭乗率は56・0%で前年同期を5・3ポイント下回った。
 日航は2011年度までに国内29路線を廃止する計画だったが、従来計画のままでは不採算路線が温存される懸念が強く、前原国土交通相直轄の「JAL再生タスクフォース」で抜本的な見直しが図られる模様だ。(2009年10月7日03時06分 読売新聞)

まさに第2の国鉄になりつつある様で。
日本の「フラッグキャリア」だけにつぶす事は出来ない訳ですが。主要幹線を本体が保持するような再建プランを考えるにしても、離島などの航空機に頼らざるを得ない部分もあるし、そういったあとの路線はどうするのか、きちんと考えないと。
(以前の日航のニュースの際にも取り上げられていた、エリアが重複する本州内陸部の空港については、こういった路線の撤退などにより、経営的にきつい事になると思われる。自治体がその地域の航空路線を保持するために補助金を出したりすると、それには税金が使われる訳なので、地元住民の方々のきちんとした合意がないと立ち行かなくなる恐れもあるのか。)